Boku_to_Kimi 世界一の日記

コンサルタント必見「ビジネス個性を大切に」をテーマに、現役コンサルタントたちが曝け出す苦悶の協奏曲

白と黒の世界

深層学習を使った レントゲン画像解析の結果報告。

専門医がびっくりするほどの診断性能。

最新技術では 深層学習が画像のどこを見て判断しているのかヒートマップで表せる。見た目はこんな感じよ。

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ある肺炎画像、深層学習が示したのは 「真っ黒の部分」 つまり何もない空気の部分。

専門医「えっ・・考えられんよ。。黒いということは正常な部分。なぜAIはそこをみて肺炎と判断できてるのか・・・」

レントゲンはX線の透過の度合いを見るもの。何かあるとX線が吸収されて白くなる。

医者は白い部分の形状などを見て 画像診断を行う。

しかし深層学習が示した場所は 黒い部分。しかも診断をあてている。

なぜだ???

肺炎にかかると、白い部分にある種の特徴が現れる。レントゲンは白と黒の世界。

白にパターンがあれば、反対の黒にもパターンが出る。なるほど、そういう話か。

人間にとっては何の意味もなさない「無」に、AIは何かしらの「有」を見出していたということか。罪深い。

AIをこれまでの人間の知識の延長で考えてはいけない。

人間は主観に満ちた生き物である。ゆえに、意外と簡単な罠にハマる。

それに対し、嫌というほど客観性に満ちたAIが真逆の思考プロセスで、結論を出してくる。

これからは 無にも焦点を当て 意味を見出す時代なんだ 。ばかやろー 

 

 

 

 

グッバイ経験値至上主義 第4話

ビジネス個性を認識し、そのフィルターを通して経験を重ねることで、独自の世界観が出来上がり、それが顧客への新たなValueを創り出す源泉になる。

それでは、どうしたら ビジネス個性を自覚し伸ばせるようになるか?そんなに難しいことではないさ。

1.いつも自分に問いかける「この作業、やってて楽しいか?」

まず、いの一番にやらないといけないのは、全ての活動/作業について、自分として楽しいか楽しくないかをちゃんと自覚すること。多くの人が 仕事に関して好き嫌いを考えること自体に罪悪感を持っているのではないだろうか。いや、全然問題ない。嫌いなことを頑張っても好きな人以上には伸びないから。

とはいえ、現実のビジネスシーンでは、好きでない作業がほとんど。どうすればいい?という質問には次回答えるとして、まずは好き嫌いを自覚するということについて、読者の皆さんの今の仕事に照らし合わせて一度考えてみて欲しい。ちなみに、好きの定義は、作業してても苦にならないこと、日常のふとした瞬間にそのことについて考えること、オフでも暇ならその仕事をしてもいいと思うこと、このあたりか。

2.いつも相手に問いかける「あんた、なぜそう思った?」

 自分の特性を知るには、比較対象を知る必要もある。相手の何気ない発言や判断を逃さずに、なぜ?を問いかける。そうすることで、相手の根底に流れる判断基準や価値基準が分かり、「なるほどね、こういうタイプの人ね」と自分との違いを映し出す鏡になる。ちなみに、なぜ?を露骨に一方的に繰り返すとただのKYなキモい奴になるから、そこはうまくね。適切なタイミングで質問したり、自分の意見や推測も入れながらね。

3.いつも世間に問いかける「君らの主張は、1つの見方にすぎないだろ?」

日々 流れてくるニュース、偉い人の公演内容、一般化されたメソッドやベストプラクティス、あるいは経験豊富なプロジェクトマネージャーが指示するやり方、全てについて、最初にこう思う癖をつける。「いや、違う。ここでのポイントは違うんだ」と。その後で、何が違うか考えてみる。散々考えた挙句、結果的に違わないこともある。それはそれでいい。まずは疑い、自分の世界観を通して 違いを見つける というプロセスに意味がある。受験勉強の弊害で、学歴が高い人で且つ性格な素直な人ほど、まずは受け入れてからその後で理由をロジカルに考えるという人が多いように思えるが、それでは真逆だ。まずは否定、その後で否定の理由を考える、結果否定しきれなかったら一旦はしぶしぶ認める。でもいつか否定できるよう頭の隅っこにおいておく。この否定サイクルだ。

 

以上、これらが魔法の3つの問いかけだ。

最初に言っておくと、若いうちは、これらをやると 地味に変人扱いされ、周囲から疎まれる。それは経験値が一定以上に満たないため、全てにおいて根拠・論拠が甘く、「コイツ何言ってんねん」となるからだ。かく言うペリーも、20代は相手を説得できるほどの説明能力がなく且つモノの言い方も酷かったので、センスのあるマネージャーの下にいればそれなりに一目置かれたが、普通の環境ではただの面倒臭いヤツ扱いされた。でも、そんなことは気にしなくていい。経験値が一定以上になれば、その思考プロセスが強力な武器になる。重要なのはなるべく20代にその癖を付けておくこと。

次回は1の好き嫌いについて考えてみたいと思う。現実と理想のGAPが最も大きく、みんなが一番悩むところだからだ。しかし、ニーズがないところに書いてもアレなので、星が30個ついたら書くことにしよう。

良い週末を

 

 

 

 

 

グッバイ経験値至上主義 第3話

ここまでの話をいったんまとめる。

自分自身のビジネス個性を認識し、それを伸ばそうと意識すると経験が立体的になり、物事の見方にオリジナリティが出てくる。この自分独自の視点、あるいは世界観を通して、クライアントが抱える問題を眺めたとき、群衆とは明確に一線を画す クリエティブな発想・アウトプットが出せる。この一連は 経験値を積み重ねるだけの人には決して訪れない。クライアントは何に馬鹿高い金を払うのか?豊富な経験値とビジネス個性を持ったコンサルタント集団が、色々な視点で問題解決のアプローチを考え、吟味し、根拠のある選択を行う。この活動に対してだ。これをちゃんとやれている会社、部門、チームは、どういう時代であれ勝ち組になれる。ちなみに 我がチームが好調を維持できている勝因がまさしくこれだ。個性豊かなチームメンバーで徹底的に議論する。曖昧な事柄をそのままにせず、腹落ちするまでとことん考える。自信を持ってこの選択が正しいと言える結論を出すまで議論を繰り返す。そして提案する。ディスカッションする。お客さんからしても 曖昧さがなく 論旨が明確だから 話してて楽しいだろう。これがきちんと出来てれば、若かろうが経験が少なかろうが評価される。

 

さて、もったいぶってるようで恐縮だが 次回はいよいよビジネス個性を自覚する方法、伸ばす方法に入っていく。前回、星の数に不正を発見した。同じ人が2つ付けていた。しかも2人も。ペリーをだませると思ったらしいが、ペリーは意外とそういうところしっかり見る。今度は不正なしでお願いしたい。前回の不正分を加味して、今回は星10個だ!!!

容疑者S

本当は 容疑者Sの実力と頑張りを 相当買っている

いつもおちゃらけてるようで 常に周囲に気を配り

頭の回転が早く、直感的に物事の本質が見抜ける

リーダーシップもあり ここぞという時は 限界まで頑張れるタイプ

半年一緒に仕事すれば だいたい分かる

唯一意外だったのは「7時に来い 23時に帰れ 風呂は3Fで入れ」というペリーの会心のサラリーマン川柳を真に受けてしまった点だろうか

本気で頑張っている中、ちょっとこの川柳はキツかったか

そういえば 少し前にも 容疑者Kに「おーまじか、この金食い虫!」という川柳で苦しませてしまったことがあったっけ

ペリーのサラリーマン川柳によって 心理的被害を被った容疑者達に この場を借りて深くお詫び申し上げたい

今後はもう少し淡く澄み切った感じの川柳をかける歌人になりたい 

 

 

 

グッバイ経験値至上主義 第2話

前回の要約はこうだ

”経験値を武器にパワープレイで勝てる時代は情報のオープン化、人材の流動化、そしてAI技術の進歩によって終わりを迎え、これからは個々のコンサルタントが持つ才能が勝負を左右する「ビジネス個性」の時代に入る”

例えるなら、昔は「切れ味抜群の名刀」を見せるだけで相手が怖気付いて戦わずに勝てたけど、今は名刀の原材料と製造プロセスがみんなの知れるところとなり「なんだ、要するに侍の腕次第だよね」と悟られ、猛然と切りつけられる時代。いくら会社が数百億、数千億かけて、センセーショナルなマーケティングプロモーションを展開したり、時代をリードするイケイケの企業との事業提携を進めても、相変わらず業績に苦しんでいるのはそういうこと。やっぱ侍は刀に頼らず腕を磨かないと生き残れない、つまりはそういう話だ。

 

ビジネス個性とは

今度は、野球に例えよう。「私のポジションは2番ショート、甲子園での優勝経験もあります!」これは経験であって個性ではない。2番バッターにも色々なタイプがいる。チャンスにめっぽう強い選手、どんなときも一定のパフォーマンスを出せる選手、絶対に怪我をしない選手、シーズン終盤の疲れがたまる時期に結果を伸ばせる選手、監督の機嫌を取ってチームのムードを作るのがうまい選手、新しい戦術を思いつく選手、人気者で球場を観客で埋められる選手などなど。これが「個性」。同じ個性を持っていても、自分の個性を認識して強みにしようとする選手とそうでない選手では、見える世界が全く変わってくる。例えば、「俺はチャンスに強い」と認識した選手は、更に伸ばすために練習中にプレッシャーのかかるシーンを想定するようになる。あるいは、チャンスに強い選手と弱い選手で何が違うのか、観察して分析するようになる。試合中も常にチャンスの気配や流れを意識するようになる。控えで出れない時も監督へのアピールがより明確になる。つまり、自分のビジネス個性を伸ばそうと意識すると経験が立体的になり、あらゆる物事の見方にオリジナリティが出てくる。この自分独自の物事の見方こそがコンサルタントの武器なのだ。

 

現実をみると・・・

野球では、個性はある程度データ化でき客観的に評価される。チャンスに強い選手は、塁に走者がいる場合の打率を見ればいい。しかし、ビジネスの世界ではそうはいかない。結果、履歴書はプロジェクト経験や保有スキルで埋め尽くされ「アタシこういうタイプなんです!」と書こうもんなら「エビデンスは?」と思われ残念な結果に。新卒の就職活動が経験がない分、一生懸命、個性でアピールしてたはず。でも、社会に出て数年すぎるころには、自分の個性を忘れ、目の前の経験値を高めることに忙殺される毎日。個性を意識しなければ、いくら頑張っても経験はただの平面で見える世界は誰も同じ。 これが頑張っても頑張っても有象無象に埋もれていく原因。

 

今回は、ビジネス個性とは何か?ビジネス個性があるとなぜいいか?なぜ今ビジネス個性がつかないか?について触れた。次回は、ビジネス個性の伸ばし方に入っていきたいが、やはりニーズがない中、書いてもちょっとアレな感じがするので、スターが7つ付いたら先に進めるとしよう。

 

グッバイ経験値至上主義 第1話

研修やトレーニング

この言葉を聞くと「そんなもん止めとけ、時間の無駄だわ!」と言い放ってきた。自分自身 15年間 あらゆる研修をボイコット。どうしても出ないといけない時はどうするかって?寝るかネットサーフィン、鉄板です。若い頃、一度だけ部代表で有料の外部研修に出たことがあったっけ。案の定、たいして価値を感じず、本来書かないといけない研修レポートを書かず、部長に「あんま意味なかったすね。あれで数万とかないっすわ。なのでレポートは書かず、口頭で簡単に説明しますよ」と言って呆れられたことも。

なぜこれほどまで毛嫌いしてきたか?

最近になって ようやく言葉として表現できる気がするので書いてみようか。 コンサルティングという業種はシビアな世界だ。人そのものが商品。人の能力がすなわち商品スペック。クライアントが満足しなければ「あいつ使えないからチェンジして」。それで終わり。故に、優秀な人材の確保や教育は死活問題。さて 本題に入ろう。

 コンサルの能力は 簡単にいうと 「才能」×「経験値」だ。才能は 別に天才とかそういうものではない。誰もがもっている「個性」、正確に言えばビジネスシーンで発揮される「ビジネス個性」だ。経験値は その名の通り経験で  知識や人的ネットワークも含む。 

結論から言おう

多くの会社で一生懸命やってる人材育成系の取り組みは、経験値の底上げばかり。しかし、クライアントに選ばれるコンサルタント集団を作りたければ、本当に重要なのは「才能の開花」だということ。

なぜ 経験値至上主義がダメなのか。

20年前、30年前は経験値で食っていけた。ネットもなく、人材の流動性もなかった時代、クライアントにとって、コンサルからの情報しかなかったから。「我々は、貴社と同業種のリーディングカンパニーと こういう改革プロジェクトやった経験あるんよ。 オタクもやらないともっと差が開いちゃうよ?いいの?とにかく我々プロやから任せておけば大丈夫よ。 まずは10億用意してね」こんな感じ。今は全然違う。ネットたたけばいくらでも情報が入りますよ。コンサル出身者・競合からの転職者、どのクライアントにも山ほどいますよ。あるいはテクノロジーによって 人の経験値がモジュール化され 自由に組み合わせられる時代にもなってますよ。小さいベンチャーも経験値たくさん持ってますよ。今では中国・ベトナムでも経験値あがってますよ。極め付けは、膨大な知識を詰め込んだAIがこれから続々出てきますよ。そんな時代に、経験値を振りかざして これまでのように高いサービスフィーをとれなくなるのは 自然の摂理だよね。ちなみに、どこかの会社は、そういう時代変化にあらがって、経験値だけやたらと高いおっさんを有象無象揃えて 昔と同じ商売しようとしている。そりゃ業績に苦しむわけだ。

才能がなぜ必要か?

今は「経験値では差別化しにくい時代」。その前提にたち 各コンサルタントは自身のキャリアをデザインしていかないといけない。コンサルの仕事にルーチン作業はない。どんな作業にも工夫や新規性を求められるクリエイティブな仕事だ。経験値だけでは過去以上のものは出せない。クリエイティブなアウトプットには、各自の才能の発揮が必要となる。イメージでいうならば、知識を一次元とするなら、経験でそれが二次元になり、そこに才能が加わることで三次元になる。では、才能とは一体どういうものなのか?ビジネス個性と例えたが、具体的に何なのか?才能はどうしたら伸ばせるのか?いよいよ核心に入っていこうと思うが、ニーズがないのに書くのもアレなので、このブログにスターが5つ以上ついたら 次の投稿で語っていくことにする。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

ジーパンと稼働率

働き方を変えて 何を実現したいんだ?

「そこの優秀なあなた うちは 残業がなく カジュアルな格好で 仕事できますよ ぜひ来てください」

アホっ そんなんで来るか!

「え〜本日は当社の株主総会にご足労頂きどうもっす うち残業を減らしたんすよ 服装もジーパンにしたんすよ これで株価上がってがっぽりっすよー ヒヒヒ」

アホっ そんなで上がるか!

「よし 残業を減らすぞ 服装もジーパンでいいよ その代わり稼働率はマジで100%にしろよー ヒヒヒ」

アホっ ジーパンで稼働率上がるか! 

 

表面をなぞっただけの改革は 百害あって一利なし

変えるべきは 「働き方」ではなく 「働く価値観」

今までの盲目的に雇用する側と雇用される側の関係を続けるのはもう終わり

社員は全力を尽くす 持って生まれた才能を最大に発揮することに

会社は全力を尽くす 各社員の才能を発揮できる環境を用意することに

今後はこの価値観の一致こそが 会社と社員の有効な関係性を維持するためのドライバーになるだろう

残業減ったら 今会社に不満を持っている社員は満足するようになるのか?

しばらくは残業減って喜んで、その後冷静になって辞めてくだろう 普通にできる人ならば。

 

本質を理解してない「働き方改革」 単なる対処療法であって根本的な解決にはならない