Boku_to_Kimi 世界一の日記

コンサルタント必見「ビジネス個性を大切に」をテーマに、現役コンサルタントたちが曝け出す苦悶の協奏曲

ほろ苦さと甘酸っぱさ

久々にブログを書こう

約2ヶ月半ぶりだ

ペリー若かりしき頃、ほろ苦くて甘酸っぱい青春時代を過ごしたベンチャー企業が最近マザーズに上場した。

ベンチャーは創立から10年後に生き残っているのは僅か6%と厳しい現実。

その中で設立から16年という長い年月をかけて手にした上場。ペリーは辞めてから10年経つが、自分のことのように嬉しいし、改めて社長・役員の熱意・辛抱強さ・結束力には頭が下がる。

ほろ苦いのは、あれだけ社長やみんなに可愛がってもらったのに、結果的には、上場が目前で消えた直後に辞めてしまったことへのうしろめたさ。当時は、自分が辞めることで、会社の無理な急拡大スパイラルが緩まって会社も健全化するだろう、など青臭いことを本気で思っての辞職だったけど、今思うと、ただ自分のキャリアが可愛かっただけ。ちなみに、10年たった今でも、昔と変わらず、ネジの外れた仕事の取り方をして周りに迷惑かけていることにただただ呆れるばかり。

甘酸っぱいのは、あれほど仕事に没頭していた時期は後にも先にもないのだけど、それが心底好きでポジティブにやっていたかというと、実はそうでもないところ。全部自分でやらないと物事が進まない、周囲への苛立ちや怒りにまみれて毒々しくやっていて、ひどい時は残業月150時間くらいしてたと思うけど、結果としてこのベンチャー経験があって自分の持つ才能が開花したとも言えるので、そういう意味でとても甘酸っぱい思い出だ。

これまで社長への畏敬の念とよく分からない恥ずかしさがあって、辞めて以来2回しか会ってないけど、上場のお祝いはちゃんと言おうと決心。40歳になる来年からは、育ててくれた人にきちんと恩返ししていくことも考えんとな。

 

 

逃げずに戦うということの意味

先週末、1年ぶりにキックボクシングの試合に出場(もちろんアマチュアね)。試合は勝ったが、今回は初めて まあ今回は負けてもいいやというつもりで出た。そもそも出る予定はなかったが、2週間前に急遽出ることになった上、階級でいうと3階級上での出場、さらには腰を痛め試合前の1週間はジムにすら行けなかったからだ。腰を痛めた時点でキャンセルしようと思ったが、相手の選手に申し訳ないというのと、こういう時こそ逃げずに戦うことに意味がある と思ったから。結果、勝ったので最高の結末にはなったが、負けても自分的には満足したと思う。アマチュアと言えど リングにあがるのはなかなか怖いもんだ。格闘技を始めて3年くらいすると、多くの人が1試合だけやって、もう試合には出ないパターン。やっぱ、試合に合わせて減量とか、ナーバスになったりするので、社会人にはけっこうハードルが高い。ペリーは逆の発想で、仕事が大変な時期に必ずエントリーする派。試合に向けてくだらんことを忘れられるし、恐怖に打ち勝って試合に出て、リングを降りた後の爽快感がとにかく気持ちいい。ビジネスという勝ち負けがはっきりしない曖昧な世界は、金は効率的に稼げるが生きていて疲れる。格闘技は個人単位の勝ち負けしかない。将棋もそうだ。運もない。実力だけ。Shigeruが20代なのに腹がで始めたので今日はこの話をした。

Stay tuned

執筆活動

遂にペリーが小説を書き始めた。これは期待できる。40歳手前にして、処女作というのもなかなか大変なもので、何が大変かというとまず時間がない。中間管理職はくそみたいな仕事も多く、書く時間がとれない。次に 変にテクニックに走ってしまい、後から読み直すと ここでレトリック使う意味ある?みたいな感じで手戻ってばかり。小説を書き始めて 初めて気付く面白い点は、主人公のキャラ設定。作家によって違うかもしれないけど、ペリーは超ざっくりとした設定で書きながら、ディテールを詰めていく。ディテールが決まり始めると、あれ?こういうキャラなら最初の方に書いたあういう行動や発言はないよな、ということで  また修正したり、キャラをModifyしたりおと。あともう一つ面白いのは、キャラにしても小説での出来事にしても、全く自分が経験していないもの 見たことないもの 話したことない人 はフィクションとして膨らませようがない。つまり、普通の人間というのは 完全なゼロからは創造ができない。天才は違うかもしれんが。自分がちょっとでも経験したリアルな世界からなら 色々工夫して膨らませられる。例えば友人のキャラをミックスさせたり 自分の経験と話してきいた経験をミックスしたりと。芸の肥やし、うん、確かに重要だ。あと 自分で書き始めて分かるのは、その作品には、作者の人間性がどっぷり現れること。ペリーも改めて、俺ってなかなか悩み多き人間だなと気付く、まじで。本当は難しいこと考えず若い作家がパッションで一晩で書き上げたみたいことできればいいが。おっさんは少しずつでも自分が納得できるものを年内中に書き上げる。Stay tuned

サッカーの常識 ビジネスの非常識

サッカーの試合のファール 半分くらいは演技じゃね? と試合を見る度に思う。絶対に痛くないのに もんどり打って痛みをアピール しばらくするとさっと立ち上がって走り出す。習慣化しているが冷静に見ると異常な世界だ。これをビジネスシーンでやるとこうなる。

「では次のアジェンダに行きましょう。プロジェクトの進捗が遅れているようですが、今日この場できちんと対応策を説明してください」

「はい、もちろん説明を用意してきます。それでは説明しますと・・・えっ? えっ?えっーーーー、PCにコーヒーがかかってる!!え? え〜〜〜〜 ムリムリムリムリー。うわっ? うわっ? うわっ〜〜〜〜 携帯にもかかってる!!げっ げっ げっ〜〜〜 電源が入らない、、、、これは これは これマジやばいっすよ マジっす うわ〜どうしよう。。。やば なんか気分が悪くなってきた・・・・ なんか飲みたいな あれっ 水持ってきたはずなのにな・・・ あっ コンビニに置いてきたかも・・・  ということは・・・財布もだ! いや財布はまずいな これはまずいよ すぐに取りに行かないと。えーと どうしようかな。 まず コーヒーふいて 水を飲んだあと 財布を取りに行かないといけないので、 今日の説明はざっと概要レベルにとどめて次回詳細を説明させていただきますね。まず、雑巾をお借りできます?いやいや冗談です 無理すよね わかってますわかってます、すぐ始めますね。プロジェクターにつないで・・・ あれっ これコネクタRGBしかないですか? 僕のPC HDMIなんすよ まいったな〜 」

「・・・・・・」

 

 

 

Coolを装う冷めた奴

稀に「怒りすぎて冷めた奴」がいる。今のペリーがまさしくそれ。

しかし客に「冷めてる奴」と思われたら 商売にならんから 「本当は冷めてるのにCoolな奴を装っている奴」がたまにいて 今のペリーがまさしくそれ。

冷めた状態がずっと続くわけでなく 何年か 何ヶ月かのサイクルで波のように押し寄せてくる。スポーツとは違い 勝ち負けがはっきりしないビジネスの世界で スポーツと同じように 鮮やかなに魅せるプレイにこだわる奴にとっては 避けては通れないバイオリズムだ。それにしても 冷めている時に 客前でCoolを装うのも なかなか骨が折れる。Coolとは「内面は熱いが外面は冷静」という カッコいいキャラだが 怒りすぎて体全体が透明になってしまったペリーにとっては 内面も外面もないからだ。今日のクライアントのお偉いさんとのランチで 中華の円卓を囲みながら、透明すぎる自分に困った。仕方ないので なるべく話さず Coolな奴がやりそうな爽やかなSmileを出し続けた。ランチが終わり ホテルを出て空を見上げると 快晴ながらも強風吹き荒れる四角い空を 優雅に飛び回るとんびに目を奪われた。その刹那 ずっと断っていた 3階級上でのキックボクシングの試合にエントリーすることを決意した。

終わり 

 

サッカー試合後インタビュー

サッカー日本代表の試合後のインタビュー 違和感覚えないか?

ほとんどの選手の口調が「 〜ですし、〜ですし、〜」。ですし なんですかそれ? 丁寧語として使っているのだろうが、意味が冗長になるし、聞きざわりがとても悪い。Googleの検索窓に ”サッカー選手” ”インタビュ”ー と入れたら・・・ ”ですし” 出現。やっぱり 気になっている人多いみたい。プロなら 試合後のインタビューも 試合のように楽しませて欲しい。あくまで一例だが コンサルが聞きたいインビューを示す。

 

アナウンサー: ベルギー戦お疲れ様でした。2−3ということで残念でした。惜しかったですね。今回の敗因はどういったところにあるのでしょうか?

選手:そうですね、1点足りなかった点です。

アナウンサー:なるほど。ということは To Beの3点に対して、As Isが2点ということですね。Gapの分析はしましたか?

選手:はい、Gap分析はできてます。1点です。

アナウンサー:なるほどクリアですね。今後 Gapを埋めていくために 日本チームはどうしたらよいのでしょうか?

選手:2点取られたら3点目は取られないこと、 もしくは 2点取ったら3点目も取ること、 この2つしかありません。

アナウンサー:さすがMECEな解決方法ですね。ゼロベースで考えた時に、他にGapを埋める対策はありますか?

選手:あります。今回、アディショナルタイムで点を取られて負けました。ゼロベースで考えると、 アディショナルタイムを廃止というオプションもあると思います。

アナウンサー:たしかに、アディショナルタイムの制度がなければ負けてないわけですしね。一方、アディショナルタイムがなくなると 日本チームとしても 追いかける展開でプレイタイムが短くなるというデメリットも出てくると思いますが。そのあたりについては、率直にどうでしょう?

選手:そうですね、そこはちゃんとプロコンをやらないといけないと思います。

アナウンサー:最後に。4年後に向けて 日本がベスト8に残るためには今後どうしていけばよいでしょうか?

選手:さっきの分析で明らかになった通り、試合後に1点足りなかったという状況を作らないことが最重要。そのために、1点取られたら2点取らないといけないし、2点取られたら3点取らないといけない。そういうチームにしていかないと。あとは、アディショナルタイムの廃止可否をプロコンして決められる選手も必要になってきますね。

アナウンサー:なるほど かなり課題が明確になっていますね!4年後 期待してます。頑張ってください!

 

終わり

 

 

 

 

 

悩むな 怒れ!

前回の限りなく透明に近い怒りの続編。

コンサルには「透明な怒りが重要だ」と主張したが、これは言外に「悩むより怒れ」を意味していたので改めて言及しよう。 

「悩み」の終着点は、解決か 妥協か どちらか選択を迫られる。悩みの多くは、他人との関わり合いの中で人間関係、価値観、立場が入り混じった複雑怪奇な構造の中で生じるもの、あるいは 他人との相対比較によるものであり、なかなか完全解決するのは難しい。そして 妥協を選択すると 最初は少しの自尊心喪失だけで済むが、妥協を繰り返し 表面的にうまくやれるスキルだけを積み重ねていくと 自我のない ビジネス個性のない 残念なコンサルタントに育つ。学歴が高く 地頭と要領が良い優等生タイプは 特に要注意だ。学習能力が高い優等生は 何回か妥協を繰り返すと 企業活動に蔓延る不条理には蓋をして 目の前のタスクをたんたんと卒なくこなす 無葛藤の秀才型コンサルタントになってしまう。こうなったら最後、誰がやっても同じ状態。個性を活かした あるいはリスクをとった クリエイティブな仕事は永遠にできない。今の官僚がそういうことだ。

 

 「悩み」を「怒り」に変えてほしい。「怒り」は 解決か妥協かの二者択一の設問自体を真っ向否定し、「選ぶ必要なし」とばっさり切り捨てる。怒ることで 自分の信念を惜しげもなく口に出し 分かり合えない他人を相手にせず より高次なところに駆け上がることを自分自身にコミットする。「怒り」は、自分の軸をブラさず、前進するエネルギーになるということだ。

 

ということで 悩んだ場合 悩みを怒りに変えよ という話でした。

おわり