Boku_to_Kimi 世界一の日記

コンサルタント必見「ビジネス個性を大切に」をテーマに、現役コンサルタントたちが曝け出す苦悶の協奏曲

グッバイ経験値至上主義 第4話

ビジネス個性を認識し、そのフィルターを通して経験を重ねることで、独自の世界観が出来上がり、それが顧客への新たなValueを創り出す源泉になる。

それでは、どうしたら ビジネス個性を自覚し伸ばせるようになるか?そんなに難しいことではないさ。

1.いつも自分に問いかける「この作業、やってて楽しいか?」

まず、いの一番にやらないといけないのは、全ての活動/作業について、自分として楽しいか楽しくないかをちゃんと自覚すること。多くの人が 仕事に関して好き嫌いを考えること自体に罪悪感を持っているのではないだろうか。いや、全然問題ない。嫌いなことを頑張っても好きな人以上には伸びないから。

とはいえ、現実のビジネスシーンでは、好きでない作業がほとんど。どうすればいい?という質問には次回答えるとして、まずは好き嫌いを自覚するということについて、読者の皆さんの今の仕事に照らし合わせて一度考えてみて欲しい。ちなみに、好きの定義は、作業してても苦にならないこと、日常のふとした瞬間にそのことについて考えること、オフでも暇ならその仕事をしてもいいと思うこと、このあたりか。

2.いつも相手に問いかける「あんた、なぜそう思った?」

 自分の特性を知るには、比較対象を知る必要もある。相手の何気ない発言や判断を逃さずに、なぜ?を問いかける。そうすることで、相手の根底に流れる判断基準や価値基準が分かり、「なるほどね、こういうタイプの人ね」と自分との違いを映し出す鏡になる。ちなみに、なぜ?を露骨に一方的に繰り返すとただのKYなキモい奴になるから、そこはうまくね。適切なタイミングで質問したり、自分の意見や推測も入れながらね。

3.いつも世間に問いかける「君らの主張は、1つの見方にすぎないだろ?」

日々 流れてくるニュース、偉い人の公演内容、一般化されたメソッドやベストプラクティス、あるいは経験豊富なプロジェクトマネージャーが指示するやり方、全てについて、最初にこう思う癖をつける。「いや、違う。ここでのポイントは違うんだ」と。その後で、何が違うか考えてみる。散々考えた挙句、結果的に違わないこともある。それはそれでいい。まずは疑い、自分の世界観を通して 違いを見つける というプロセスに意味がある。受験勉強の弊害で、学歴が高い人で且つ性格な素直な人ほど、まずは受け入れてからその後で理由をロジカルに考えるという人が多いように思えるが、それでは真逆だ。まずは否定、その後で否定の理由を考える、結果否定しきれなかったら一旦はしぶしぶ認める。でもいつか否定できるよう頭の隅っこにおいておく。この否定サイクルだ。

 

以上、これらが魔法の3つの問いかけだ。

最初に言っておくと、若いうちは、これらをやると 地味に変人扱いされ、周囲から疎まれる。それは経験値が一定以上に満たないため、全てにおいて根拠・論拠が甘く、「コイツ何言ってんねん」となるからだ。かく言うペリーも、20代は相手を説得できるほどの説明能力がなく且つモノの言い方も酷かったので、センスのあるマネージャーの下にいればそれなりに一目置かれたが、普通の環境ではただの面倒臭いヤツ扱いされた。でも、そんなことは気にしなくていい。経験値が一定以上になれば、その思考プロセスが強力な武器になる。重要なのはなるべく20代にその癖を付けておくこと。

次回は1の好き嫌いについて考えてみたいと思う。現実と理想のGAPが最も大きく、みんなが一番悩むところだからだ。しかし、ニーズがないところに書いてもアレなので、星が30個ついたら書くことにしよう。

良い週末を