Boku_to_Kimi 世界一の日記

コンサルタント必見「ビジネス個性を大切に」をテーマに、現役コンサルタントたちが曝け出す苦悶の協奏曲

グッバイ経験値至上主義 第1話

研修やトレーニング

この言葉を聞くと「そんなもん止めとけ、時間の無駄だわ!」と言い放ってきた。自分自身 15年間 あらゆる研修をボイコット。どうしても出ないといけない時はどうするかって?寝るかネットサーフィン、鉄板です。若い頃、一度だけ部代表で有料の外部研修に出たことがあったっけ。案の定、たいして価値を感じず、本来書かないといけない研修レポートを書かず、部長に「あんま意味なかったすね。あれで数万とかないっすわ。なのでレポートは書かず、口頭で簡単に説明しますよ」と言って呆れられたことも。

なぜこれほどまで毛嫌いしてきたか?

最近になって ようやく言葉として表現できる気がするので書いてみようか。 コンサルティングという業種はシビアな世界だ。人そのものが商品。人の能力がすなわち商品スペック。クライアントが満足しなければ「あいつ使えないからチェンジして」。それで終わり。故に、優秀な人材の確保や教育は死活問題。さて 本題に入ろう。

 コンサルの能力は 簡単にいうと 「才能」×「経験値」だ。才能は 別に天才とかそういうものではない。誰もがもっている「個性」、正確に言えばビジネスシーンで発揮される「ビジネス個性」だ。経験値は その名の通り経験で  知識や人的ネットワークも含む。 

結論から言おう

多くの会社で一生懸命やってる人材育成系の取り組みは、経験値の底上げばかり。しかし、クライアントに選ばれるコンサルタント集団を作りたければ、本当に重要なのは「才能の開花」だということ。

なぜ 経験値至上主義がダメなのか。

20年前、30年前は経験値で食っていけた。ネットもなく、人材の流動性もなかった時代、クライアントにとって、コンサルからの情報しかなかったから。「我々は、貴社と同業種のリーディングカンパニーと こういう改革プロジェクトやった経験あるんよ。 オタクもやらないともっと差が開いちゃうよ?いいの?とにかく我々プロやから任せておけば大丈夫よ。 まずは10億用意してね」こんな感じ。今は全然違う。ネットたたけばいくらでも情報が入りますよ。コンサル出身者・競合からの転職者、どのクライアントにも山ほどいますよ。あるいはテクノロジーによって 人の経験値がモジュール化され 自由に組み合わせられる時代にもなってますよ。小さいベンチャーも経験値たくさん持ってますよ。今では中国・ベトナムでも経験値あがってますよ。極め付けは、膨大な知識を詰め込んだAIがこれから続々出てきますよ。そんな時代に、経験値を振りかざして これまでのように高いサービスフィーをとれなくなるのは 自然の摂理だよね。ちなみに、どこかの会社は、そういう時代変化にあらがって、経験値だけやたらと高いおっさんを有象無象揃えて 昔と同じ商売しようとしている。そりゃ業績に苦しむわけだ。

才能がなぜ必要か?

今は「経験値では差別化しにくい時代」。その前提にたち 各コンサルタントは自身のキャリアをデザインしていかないといけない。コンサルの仕事にルーチン作業はない。どんな作業にも工夫や新規性を求められるクリエイティブな仕事だ。経験値だけでは過去以上のものは出せない。クリエイティブなアウトプットには、各自の才能の発揮が必要となる。イメージでいうならば、知識を一次元とするなら、経験でそれが二次元になり、そこに才能が加わることで三次元になる。では、才能とは一体どういうものなのか?ビジネス個性と例えたが、具体的に何なのか?才能はどうしたら伸ばせるのか?いよいよ核心に入っていこうと思うが、ニーズがないのに書くのもアレなので、このブログにスターが5つ以上ついたら 次の投稿で語っていくことにする。