Boku_to_Kimi 世界一の日記

コンサルタント必見「ビジネス個性を大切に」をテーマに、現役コンサルタントたちが曝け出す苦悶の協奏曲

風景画に学ぶ

写真技術がこの世になかった18世紀以前

その時代の風景画は なぜかすごく惹き込まれる

油絵で滅茶苦茶 精巧に描かれていて 一見すると写真のようだが 何かが違う

すごく近くで見てみる

風に揺らぐ草の一本一本 牧場みたいなところで井戸端会議にいそしむ女性たち その回りで遊ぶ子供や犬

個々のパーツには全く違和感がない むしろ ここまでリアルなのか 驚くほど

う〜ん 何かが違う なぜか見を離せない なぜだ なぜだ

作品をいくつか注意深く見続けたら ようやく 分かってきた

どれも 微妙に絶妙に 「遠近感」がずれているのだ

山間に見える遠くの風車 精巧に描かれているんだけど よくよく見ていると「普通この山の位置関係だったら 本当はもう少し小さいはずだよね」近くに描かれた牛も同じ。これ全体感と比較して 微妙にでかくない? みたいな感じ。

意図的にそうしているかは分からない。

1つ確かなこと

写真がない時代は 客観的な風景は存在しない

写真がない時代は 個人個人のフィルターを通して見る 主観的な風景しかない世界

客観的な風景を知ってしまった現代人には絶対に描けない 「天然の遠近感のずれ」

これだ  魅力の秘密は。

現代人よ  もっともっと自分のフィルターで世界をみて 人を惹きつけよと つまりはそういう話だ。

終わり