矛盾と例外

死を恐れる
世界中のあらゆる生物は生まれた瞬間からこの概念を持っている
仮に、人間が死を恐れなかったからどうなるだろう？
死がどうでもいいなら、交通ルールも法律も作らないだろうし　誰もがんばろうとしない
そこら中で殺人が起きても殺される方が問題と思わないから、事件にならない。
それこそ恐ろしい社会だ　
みんな死にたくないから、生存競争が起こり、自然淘汰が起こり、生物として進化する
AIに、とにかく死ぬな、とプログラミングしたらどうなる？
ターミネーターやイーグルアイのように、世界を汚す人間を敵とみなし、人類滅亡に動くかもしれない
AIは自分が死なないために、人間や他のAIも排除していくだろう
人類が滅亡寸前になっても、絶滅危惧種だからかわいそう、といって保護しだすこともない
AIは　人間のように、死を恐れながらも矛盾と例外に満ちた社会を作って悠然と生きていけない
我　故に　矛盾と例外を一層尊び　あらゆる場面で多用していこうと思ふところなり